モバイルバッテリー同様に、ACコンセントが無くて不便に感じたことはありませんか?スマートフォンなどであれば、モバイルバッテリーで十分だと思います。ですが、ACコンセントが必要な場面が時折あると思います。例えば、キャンプや台風などに伴う停電など、普段の生活であれば全く必要無いかもしれませんがね・・・最近、停電を経験した筆者は、AC電源をどうにか準備したいと考え、約1か月ほど経過したのでこれまでに調べつくした情報を公開していきたいと思います。
ポータブル電源 or 発電機 どっちがオススメ!?
一番最初に筆者が悩んだポイントが、「発電機 or ポータブル電源」でした。筆者は、後者のポータブル電源を選びましたが、どのような用途を想定するかが重要です。たとえば、停電を想定して家電すべてを稼働させたい場合は、ポータブル電源では容量が圧倒的に足りないので、発電機が必要になります。
発電機の用途として、冷蔵庫・テレビ・エアコンなどを想定すると20A(2000Wh)以上は欲しいなと考えていました。また、配線についても、メインブレーカーをOFFにして、コンセントに直接差し込めば簡易的に電源が確保できるので便利ではないかと想定していました。また、市販品で、延長コードが両方、オス(刺さる方)が販売されていないため、自分で作る必要があります。
また、一番重要なのが室内線の太さについても多少の知識が必要になります。室内(壁の内側)の配線の径が細いと、電気的な抵抗が大きくなる特性があるため、高い電圧を流すと電流が大きくなり火災が発生する恐れがあります。あくまで実践する場合は、自己責任でお願いします。
購入候補として、発電機についてもいくつか調べていました。主に2種類あり、ガソリン式とガスボンベ式の2種類あり、ガスボンベ式は1時間程度しか発電が出来ないデメリットがあり候補からすぐに外れました。その為、ガソリン式を候補に探していたところ、いくつかの注意点が存在することが発覚。
発電機のインバーター方式とは
簡単に説明すると、発電した電気の質に差があるということです。インバーター式の発電機の方が綺麗な電圧を出力できるため、安心してパソコンなどを使うことが出来ます。インバーター式で無いと、最悪の場合を想定すると、機器が壊れる可能性があるため、使用する用途が限られてしまいます。
分かりやすい、参考サイトとして「ヤマハのHP」を参照してください。
少し容量が小さいですが、ヤマハの防音型のインバータ発電機が、当初軽くて便利だなと候補に考えていましたが、9A(900Wh)の為、エアコンなどの使用は出来ないと考えた方がいいです。その代わり、冷蔵庫・テレビ位なら使用に問題なく、2.5リッターのガソリンで10時間近くも使用出来ます。重さに関しても12㎏弱とまあまあ軽量です。
ここまで調べて、発電機を候補から外した理由
発電機に必要なガソリンの管理がめんどくさい。この一言に尽きます。災害などに備えて、発電機の購入を想定した場合、ガソリンの保管が必要不可欠になります。そのため、「ガソリン携行缶」なるものが必要になります。ここまで準備したとしても、ガソリン自身の使用期限が厳密な日数などはわかりませんが、温度差の激しい環境では約1か月程度。一定の温度を管理できる場所でさえ約3か月程度でガソリンが腐ると言われています。そのため、定期的に使用→保管のサイクルが大切になりますが、いつ起こるか分からない災害に備えてこの様な手間はかけたくないのが実情です。台風など事前に分かるものは準備できますが・・・
5Lタイプの「ガソリン携行缶」ですが、非常に缶自体が大きいのが特徴です。
もう一つのデメリットとして、発電機はエンジン駆動のため、エンジンオイルなども必要になってきます。また、キャンプなどで使用する場合も騒音など、注意した使い方が必要になるため用途としては、ほぼ災害に限定した使い方しか出来ないです。
ポータブル電源をオススメする理由とは
発電機と違い、使用できる機器が著しく限定されますが、維持管理が楽なのがポイントです。また、重さも数キロ程度で、重くても5kg位だと思います。一部、ものすごく重たいやつがありますが・・・それって、UPSで十分じゃない?と思えるような電源になります。ポータブル電源で選ぶ理由として、簡易に持ち運びが可能な点を筆者としてはポイントが高いです。また充電する際に使用する電池についても、充電サイクルの再利用回数が多い、リチウムイオンが採用されている機器が多いです。UPSなどに採用されている蓄電池は、一度使い切ると容量が少なくなる傾向が多い、鉛蓄電池などが採用されている製品が多数なので
ポータブル電源を選ぶに際の注意点
ポータブル電源を選ぶ際、バッテリー容量に騙されないようにする事が、ポイントとなります。発電機の容量は、通常Wh表記が主流ですが、ポータブル電源の場合、mWh表記がほとんどの為、Wh表示に読み替える必要があります。
記載例:120000mWh=120Whの様に読み替える必要があります。(1000mWh=1Wh)この数値+リチウムイオン電池 約3.7Vを掛け算した数値となります。 最終的に、AC電源に変換するため、120Wh×3.7V=444Wh となります。
また、バッテリー容量だけでは無く、実際に使用できる最大電流についても調べる必要があります。バッテリー容量が444Whなので、444Wの機器を1時間使用できるわけでは無く、実際には100W~200W前後の機器しか使えないなどの制約があります。その他、モーターなどを使用するドライヤー等や掃除機については、定格よりも起動時の電流が3倍近く流れるタイプがほとんどの為、使用できない場合がほとんどです。
あまり他のサイトでは注目されてませんが、変換効率についても理解しておく必要があります。ポータブル電源に接続する機器が10W以下、また10W以上100W未満などの違いによっても使用できる時間に変化があります。基本的には80%程度と考えておくのが無難だと思います。
変換効率が悪いと、最大容量が下位の機種に使用時間が劣る場合も!?
ポータブル電源のリチウムイオン電池は、寒いとほぼ発電出来ない。←これ重要です。基本的に氷点下の状態での使用はオススメできません。中には、カイロなどで本体を温めて使用するなんて人もいますが、あまり意味がないと思われます。
ポータブル電源はどんな人にオススメ?
注意点ばかり記載してしまいましたが、発電機よりは圧倒的に管理が楽です。災害を想定するのであれば、半年に1度の充電で十分です。また、普段使用するのであれば100w未満の使用であれば、半日くらいは使用可能です。
使用例として(400Whのポータブル電源を想定)
- ポータブル冷蔵庫・・・約50W(6時間)
- 携帯電話の充電等・・・約10W(40時間)
- テレビの視聴・・・約30W(10時間)
目安ですが、この程度は使用可能です。
オススメ1
アンカー製のポータブル電源です。434Whと他のポータブル電源より見た目、容量が少なく感じますが、変換効率がかなり良いため、600Wh級のポータブル電源と比べても使用時間が長くとてもオススメです。
残念なポイントとしては、最大出力が120Wと少ないことです。目的として使用する機器に一部制約がでてしまうため、購入前に確認することをオススメします。
オススメ2
スオアキ製のポータブル電源です。最大容量は、500Whとアンカー製より最大容量が大きく、瞬間出力が600Wまで対応している為、ドライヤーなど弱で使用する程度であれば、駆動させることが可能です。
ただし、アンカーと比べると値段が高いのがネックです。基本的にソーラーパネルとセットで使用する事を想定した製品ですが、常時使用する人であればオススメですが、たまに使用する程度であればオーバースペックな製品となります。
最後に
発電機、ポータブル電源2種類を紹介しましたが、スマホの充電程度で備えるのであれば、ポータブル電源よりモバイルバッテリーを常用した方が便利です。
モバイルバッテリーについて、簡単に選ぶポイントを紹介すると、まずモバイルバッテリー自身を充電するのにどの程度時間がかかるかを調べてみてください。容量ばかりに目を向けると、バッテリー事態の充電に2日かかる製品など数多くあり、それらの製品は、ほとんどが容量が大きいことをポイントとして紹介しています。
本体充電が早くて、容量+重さ含めオススメ商品
アンカー製のモバイルバッテリーで、Type-C充電が可能な点がオススメポイントです。Type-Cの規格では、通常よりも充電速度が速いのが特徴です。
LEAVE A REPLY