充電池の常識では、ニッケル水素電池が一般的ですが、単3電池1本あたりの電圧が1.2Vと低く、使い捨てのアルカリ乾電池の1.5Vには若干電圧的に不利な製品でした。これを解消し1.5V出力を実現したのが、今回クラウドファンティングの”マクアケ”にて製品化となった、enevolt Neoです。

今回、このenevolt Neoが届いたので紹介してきます。
enevolt(エネボルト ネオ)開封
従来のニッケル水素電池から、スマートフォンなどで使用されるリチウムイオンバッテリーを充電池に採用。これにより、1.5V出力の単3充電池が製品化となったのがenevolt Neoです。
3R(スリー・アールシステム株式会社)の製品となっており、顕微鏡などやオフィス用デジタル家電などで有名な会社の製品となっています。
既にAmazonなどでリチウムイオン電池タイプの充電池が販売されていますが、値段が高く電池本体に付属のUSBポート使用など充電コードが大量に必要になりそうだったので購入を見送り、enevolt Neoの購入を選びました。
筆者宅に届いたenevolt Neoは、4本入り2セットです。箱の左下ひ記載があるように1.5Vのハイパワーで充電して繰り返し使える電池となっています。
商品(表) 商品(裏)
箱から取り出すと、充電池4本と充電器+充電用コードが梱包されています。
開封時
充電器には、microUSBが採用されています。現在のスマートフォンなどで主流のType-Cではないのが少し残念です。表記を見ると、5V2Aとなっているので10W以上の出力が可能な充電器が必要になることが分かります。また、モバイルバッテリーなどでも充電が可能なので10W以上の出力が出来るバッテリーを持って歩けば外出先での充電もカンタンですね。
充電器(表) 充電器(裏) 充電端子 microUSB
筆者は、撮影用にモバイルバッテリーで充電を行ってみました。充電中は、電池のコネクト部分が赤く光る仕様となっています。
充電の様子 充電時のランプ(赤) 充電完了時のランプ(消灯)
電圧も試しに測定してみたところ、1.53Vと定格出力が確認できました。

enevolt Neoのメリットまとめ
乾電池と遜色ない、1.5V出力が可能なenevolt Neoは、繰り返し使うことが出来るので非常にコスパが優れています。公式の案内では、約500回程度の繰り返し使用可能となっています。

また、リチウムイオン電池の通常時の定格出力が3.7V程度に対して1.5Vまで電圧を下げて使用しているため、乾電池と違い残量が減ってきても定格出力を最後まで維持することが出来るメリットが大きいです。
また、容量に関しても1.5V使用の換算で、1650mAhのバッテリー容量となっています。

enevolt Neoは、リチウムイオン電池採用のため、上記表のとおりメモリー効果も少なく自己放電が非常に少ないため長期保存にも向いています。

※◉→◎→○の順でおすすめ。△は電池性能が発揮できないためおすすめしない。1.5Vリチウムは、使用する製品の取扱説明書で可否を要確認。*は一部の製品で液晶表示が見えにくくなる場合があります。
enevolt Neoのスペック

スペック表を見ると、電池1本あたりの必要充電W数は、2.5W必要なようです。最近の充電器は、大容量の充電が可能なガリウム充電アダプターなども出てきているので2本や4本では無く10本程度同時充電出来るアダプターなどが出てくれると嬉しいですね。
また、リチウムイオン式の充電池の規格が会社ごとにバラバラとなっており充電方法などが統一されていないため、今後の発展を考えるのであれば規格を統一して欲しいと筆者は願っています。
それ以外の電池性能は、非常に素晴らしいので一般販売が開始されたら追加購入しようと思います。
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