従来の充電アダプターとは、大きさや充電速度など比べ物にならないほど、高速かつ小型軽量な「窒化ガリウム」通称：GaNを採用した充電器が、出回るようになりましたね！普段何気なく充電アダプターを使ってる人が大半だと思いますが、実は最大充電W数が５倍以上違うなんてこともあるので、充電アダプター選びは重要だと筆者は思ってます。何気に数年前にアップル製の87W出力の充電アダプターを買ったときは、重さだけで300ｇ近くあって2000ｍAh級のモバイルバッテリーよりも携帯性に難色を示しそうなアダプターが当たり前だったのを考えると、凄いテクノロジーの進歩を感じますよね！
今までの充電アダプターから窒化ガリウムに代わると何が起こる？
従来の充電アダプターは、基本的にシリコン半導体（Si）が主流でした。これが、窒化ガリウムに替わると大きく変わるのが、スマホ充電以外のアダプター全般が小型化する可能性が出てきたことが一番の特徴です。最近では、ノートパソコンなどの充電もType-Cケーブルより充電するタイプが増えてきたため、定格容量も30W以上など必要など記載があったりするため、各社が専用のType-C用アダプターを付属したりしていますが、基本的に持ち運びに難色を示したくなるような大きさだったりします。これが、窒化ガリウムを採用した充電アダプターに替わることで、小型・高出力+持ち運びがしやすいなどのメリットが付随していくるので、まだまだ浸透してはいませんが、今後数年で大きく充電器が変わってくる事が予想されます。
性能指数を見るだけで、シリコン半導体と比べると1130倍と桁違いの数値なのが驚愕ですね！まだまだ、市場に出回っている商品が少なく値段が高いのが難点ですが、使ってみる価値は十分にあると思います。また、バンドギャップ性能に関しても幅が広く、このバンドギャップとは、電子が伝導体に遷移するために必要なエネルギーの事で、単位はeV:電子ボルトを表してます。
要するに原子間の結合力がシリコンに比べて３倍近いため、低損失で高温動作が可能なんで、より小さい面積で高出力で使用出来ることになるわけです。また、破壊電解もシリコン0.3MV/cmに対して窒化ガリウムが3.3MV/ｃｍと約11倍となっており、絶縁体（電気を通さない部分）が壊れて導体に電圧がかかる事（要するに壊れてしまうこと）というこで、11倍の性能UP＝壊れにくい性質を持っています。
窒化ガリウムアダプター（GaN）とType-Cとの関係性
窒化ガリウム製品が注目される技術とは、冒頭でも記載した「USB充電器やACアダプター」が小型・耐久力向上・高出力となる夢のような技術で、ここ数年で浸透したType-C充電の最大充電速度が100Wまで対応している規格となっており、GaN技術を使用した充電アダプターと端末が対応すれば大幅に充電時間を短縮することが可能になります。まだまだ、100W充電なんて出来るアダプター自体が製品化されてない現状なんですけどね・・・
従来の高速充電が出来るUSBアダプターは、一般的に5V、2.4Aの12W充電が一般的です。その他に、Quick Charge（QC）充電で電流（A）を大きくすると熱が発生しやすくなるため、電圧（V）を端末とアダプター間で規格を決め高速充電を可能にしている、米国Qualcommが策定した急速充電規格なんてのもありますが、基本は一般的なUSB（PD：Power Delivery）が浸透していくと予想してます。
製品化された窒化ガリウムUSB充電器
Anker製アダプター
最大30W充電が可能な窒化ガリウム技術が使われたAnker製のアダプターです。小型なため持ち運びに便利ですが、コンセント部分が折りたためないのが残念な点です。また、Iphoneを購入すると付属する5W充電アダプターと比べるとふた回りほど大きく感じます。充電速度が高速かつ、AppleのMFi認証済みのため、安心して使用できる製品であるのは間違いないです。
RAVPower製アダプター
こちらは、最大45W充電可能なUSBアダプターとなってます。筆者も2つ使用していますが、コンセント部分も折りたたむことが可能で厚さも公式ページによると16mmしか無いため旅行などに行く際にも重宝しています。また、コンセントの形状さえ変換してしまえば、100V～240Vまで対応しているので海外利用も可能となっているグローバル商品です。筆者のオススメとしてはこちらの製品がオススメですね。
また、30W以上の出力があれば大抵のノートパソコンだとかも充電出来るので、外出先での荷物の軽量化もできますね！
LEAVE A REPLY