Boogie Board(ブギーボード)の仕組みが非常に気になったので徹底的に調べてみました。よく、携帯ショップなどで個人情報を記入する場合など、ペーパーレス化が進んでいるため、ブギーボードに記入を求められることが多々ある。しかしこのブギーボードほんとに情報が消えてるのか心配になったことありませんか?そんな疑問の解消とオススメモデルを紹介していきます。
ブギーボードとは
ブギーボードとは、iMPROV ELECTRONICSが開発した感圧式タッチパネル式のメモパッドの事です。日本ではキングジムが輸入販売を行っている。
ブギーボードは「電子メモパッド」で、感圧式ディスプレイにスタイラスペンで書き込むことで、普通の紙媒体のメモパッドのような感覚で扱える電子デバイスとなっています。筆圧に応じて線の太さを変えることができ、ボタン一押しで書いた内容を全消去できる。画面に記入内容を表示させるだけならバッテリーを消費しないため、書き換えは数万回単位で行うことが出来ます。製品によっては電池を交換が出来る製品もあります。
ブギーボードの初代モデルは2010年1月にアメリカで発売され、その年の半ばまでに20万台以上を売り上げがあり、日本でも同年10月にキングジムから発売されました。
2018年には半透明液晶を採用した大画面モデル「Boogie Board BB-11」が発売。下に敷いたものが透けて見えるためトレースに使えるようになり、付属する罫線と方眼の台紙を敷けば図なども綺麗に描きかけるようになりました。
ブギーボードの仕組み
ざっくりと仕組みを説明すると、書ける文字の色は単色で、少し光ったように見えます。液晶パネルに文字を描く事で、液晶パネルの分子配列が乱れて光を通しにくくなるため、文字が線として見えるようになります。消去(イレース)ボタンを押すことで、分子配列が正しく配列されるので、文字が消える仕組みになっています。
詳しく説明すると、ブギーボードの筆記面には、電子ペーパーにも使われている感圧式のコレステリック液晶が組み込まれています。コレステリック液晶は棒状分子が自発的にらせん構造を形成する材料であり、らせん構造に起因して、特定の波長を持ちます。らせんと同じ巻き方向の円偏光をブラッグ反射します。また、電力を加えなくても状態を維持できるバイステイブルな特性を持っています。
ペン加圧を液晶に加えることで配列が崩れ、光を散乱して黄緑色に見える(字が書ける)状態となります。電圧をかければ分子が再配列を起こすため、バックグラウンド面の黒色を透過する(字が消える)仕組になっています。そのため、消費電力は、電圧をかけて分子を再配列させる時のみなので超低消費電力、約50000回もの繰り返し使用が実現しています。また、こういう仕組みだからこそ、マグネットを貼っても干渉せず、問題なく使えます。
ブギーボードに興味を示した人は
電力は、消去(イレース)時だけの消費なので、超長持ちのブギーボードに興味を持ち始めてきたのではないでしょうか?このブギーボードには「大きい液晶を搭載したモデル」や「半透明モデル」、このほか「電池交換が出来るモデル」、など多種多様な種類がラインナップされています。
選ぶポイント
ブギーボードを使用するシーンはどんな場面かによって、オススメするブギーボードは変わってきます。仕事用、私生活用などによっても形状・大きさ使用頻度が大きく変わってくると思います。仕事で使用する場合、頻繁に表示を消すような使い方が想定されるのであれば、「電池交換対応モデル」が良いでしょうし、私生活でたまに使用する程度であれば「電池交換未対応」でも5万回消せるモデルであれば、1日100回消去しても500日使用出来る計算となるので十分使用に耐えうると思います。電池交換未対応モデルのほうが、圧倒的に値段が安いのも特徴です。この他、大人が使用、子供が使用するのかによってもデザイン性であったり、液晶の大きさなどこだわる部分が変わってくると思います。また、付加機能として輝度が向上しているタイプもあります。
大きさで選ぶ
液晶が大きければもちろん見やすいと思います。キングジムが販売モデルでは13.8インチが最大モデルとなっています。このほか、ITPROTECH アイティプロテック製の電子メモ帳では20インチタイプなどの大画面モデルも販売されているので、ブギーボードで調べるとキングジムが独占していて見逃しがちですが、他のモデルでも非常にオススメ出来る製品があります。また、裏面にマグネットが付いているモデルであれば、冷蔵庫などに張り付けたりできるモデルもあります。
キングジム シリーズ初!半透明液晶採用の大画面モデル「BB-11」
下地が透けて見える半透明の液晶を採用している、珍しいモデルとなっています。また、液晶サイズも13.8インチと大画面モデルとなっていて、裏面に付属のテンプレート2枚・4種類(両面合わせて)を使用することにより、方眼や罫線などの透かしを入れることができます。
最大の特徴としては、書いた線を部分消し出来るため、間違えたとしてもすべて消す必要が無い点がオススメです。最大で12段階で消す調整を行うことが出来るので、不用意な箇所を間違えて消してしまう心配もありません。
こちらのモデルも電池交換が可能となっていて、(CR2032コイン型リチウム電池1個)となっています。
ITPROTECH アイティプロテック製の電子メモ帳「IPT-20PAD-BK」
『IPT-20PAD』は、シリーズ最大サイズの20型LCDを採用した特別モデルの電子メモ帳です。付属のスタイラスペンや爪でも、筆圧に合わせて細い線、太い線を液晶画面に直接書き込めます。また、1タッチで画面を消去でき、くり返し使用できます。上下左右自由に使用でき、ご家庭でも学校でも会社でも、お子様から大人まで、遊びからビジネスまでも様々な場面で使用できます。
このモデルの最大の特徴は、画面の大きさ以外に「高耐久設計」となっています。背面に金属板をがセットされているため、非常に丈夫な構造となっています。また、電池交換も単4電池3個で可能となっている点もオススメです。
デザインで選ぶ
仕事で使用する場合、シンプルなモデルのほうが使用しやすいですよね!しかし、私生活や子供用として使用する場合は、少しでも「可愛いデザイン」や「持ち運びがしやすいタイプ」などをオススメします。また、メモサイズのブギーボードなどもあり、複数購入して使用するなんて使い方もできます。
キングジム 付箋サイズの電子メモパッド「BB-12」
手のひらサイズのブギーボードです。「軽い・薄い・小さい」の3コンボを備えマグネットが付いているので冷蔵庫などのに張り付けてメモ代わりに使える、まさに!「付箋」のように手軽に使用することが出来るモデルです。
電池交換も(CR2016コイン型リチウム電池1個)で可能で、約3万回消すことが出来るので、1年365日で3万回書き込む場合、1日82回消去を行うことが出来る計算となります。また、カラーバリエーションも豊富で、オレンジ、イエロー、ブルー、ブラック、ホワイトの5色あります。
キングジム 人気のリラックマモデル「BB-1RK」
リラックマのお絵描きシートが3枚付いていて、子供用としては最適な商品となっています。大きさも8.5インチと標準サイズの液晶を備えていて、スタイラスホルダーを取り付けることで、ペンを無くす心配もありません。
この他、マグネットシートも付随しているので、本体裏面に張り付けることで金属板やホワイトボード・冷蔵庫などに張り付けて使用することもできます。性能や付属品はキングジム BB-1Nと同じで、デザインがリラックマになっているバージョンです。
値段で選ぶ
とにかく安いモデルが欲しい!外出先などで壊れる心配があるので、壊れても良い位の値段のモデルが欲しい、なんて人向けのモデルとなっています。値段が安いと電池交換が出来ないモデルが多く実質使い捨てになってしまいますが、書き換え回数がそもそも数万単位のため、使い捨てモデルでも数年単位の使用も十分出来ると思います。
日東 電子メモパット「EMP5-BK」
日東電工株式会社製の電子メモパットです。どんな会社か知らない人も居ると思いますが、有機ELディスプレイなどのパネル主要材料を作っている大手企業でもあったりします。そんな日東から安価な値段で購入できるタイプが発売されています。
サイズは、5インチと少し小さめですが、軽くて薄いため手軽に持ち運びが出来ます。
キングジム お手頃価格のシンプルメモ「BB-1GX」
キングジムで購入できる標準サイズのブギーボードでは、最安値となっています。初めて使用するモデルとしては最適ではないでしょうか?電池交換はできませんが、消去回数は、約5万回と耐久度に関しても文句なしのモデルとなってます。
カラーリングは、「クロ・アオ・ピンク」の3種類のバリエーションがあります。
HOMESTEC 超格安の筆談ボード8.5インチ(黒)
値段が安く、8.5インチと標準サイズの電子メモパットとなっています。アマゾンでもコスパ最強モデルとの評判のモデルとなっています。また電池交換が可能なモデルなので本体が壊れない限り使用し続けることが出来ます。
キングジムと比べると2倍以上の消去回数(カタログ値)となっていて、用紙コストの削減にも貢献できます。子供の勉強などで使用するなど壊れても良い値段だと割り切って使ってみてはどうでしょうか。
筆者オススメモデル厳選
筆者がブギーボードを購入する際に注目した点が3つあります。記入した文字が見やすい(明るいか)を重視しました。家電量販店などでは実機があり実際に書き比べてみたときに、輝度の違いが明確にあったため、見やすいモデルを重視しました。次に、電池交換が出来るモデルであること。最後にスタイラスペンを無くさない工夫が出来るモデルの3つを重視して選んだ結果が以下のオススメモデルとなっています。
キングジム 見やすい大画面モデル「BB-9」
このモデルの特徴は、キングジムのブギーボードと比べて、液晶コントラストが従来比50%アップと書いた文字がくっきり見えます。
また、筆者の選ぶポイントであるスタイラスホルダー付きとなっていて、固定が可能でまた、ストラップ用のホールもついているのでチェーンや紐で無くさないようにもできます。また、電池交換もできるので、値段はそこそこしますが、長く大切に使用する事が出来るモデルとなっています。
キングジム 半透明モデルを採用したコンパクトモデル「BB-13」
キングジム BB-11よりもコンパクトなサイズで半透明モデルとなっています。最大の特徴の部分消しも継承されているので、使い勝手に関してはどのモデルよりも良く、テンプレートを使用した使い方や問題用紙の上に置いて回答を記入したりと高校生や大学生などに重宝するのではないでしょうか?
サイズは、9.1インチと標準モデルより少し大きいサイズとなっていますが、半透明液晶の下にテンプレートを入れて使用する事を考えると丁度いいサイズとなっています。また、専用アプリを使用することでスマートフォンに取り込む事が出来るのもオススメポイントとなっています。
まとめ
ブギーボードについて、興味を持ってくれた人が増えるとうれしいです。特に、中学生・高校生にこそオススメの商品だと思っています。なんて言っても手を動かして暗記した方が覚えやすいですからね!また、ブギーボードと検索してしまうとキングジム製の製品ばかり検索にヒットしますが、この他にも色々なメーカーから製品化されているので、他社の製品にも色々な特色がありオススメポイントがあると思います。是非、手に取って使用してみてください!
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