アジア太平洋地域における出荷台数ベースのスマートフォン市場シェアで、これまで首位だったSamsungが5位へと転落しました。Galaxy Note 7の発火事故とリコールが響いたようです。
米調査会社のStrategy Analyticsによると、Samsungに代わってトップの座を獲得したのは中国のOppo(12.3%)です。アジア太平洋地域で同社がシェア首位となるのは今回が初めてのことです。
中国のスマホメーカー「Oppo」とは
日本ではマイナーですが、海外では価格とスペックが比例しないコストパフォーマンスと独自性で人気があるスマートフォンメーカーです。OPPOはもともと「中国の広東省を拠点とした音響家電メーカー」として活躍しており、DVDプレイヤーの販売などで有名でした。Oppoが人気スマホメーカーとなるまでに、いくつかの歴史があるようです。
- DVDプレイヤーの販売不振からMP3プレイヤーなどの製品デザインに注力。
- AVメーカーへと変貌を遂げていきます。
- 中国の携帯電話ブームに乗っかり、ガラケー市場へ参入。
- 2008年にはスマートフォン市場へ参入。
- 2011年にはブラックベリーで親しまれた「QWERTYキーボード」搭載モデルのFindを販売。
- 2013年12月にOnePlusを100%子会社として設立。
このような歴史がありスマートフォンを販売してきたわけです。
Oppoの代表的なスマートフォン
自撮特化のスマートフォン

中国国内の需要に応じてか、自撮り重視のようです。その他のスペックについては、価格相応です。
ディスプレイ | 5.5インチ(1,280×720) |
CPU | Mediatek MT6750 8core 1.5 GHz |
RAM | 3GB |
内部ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSD 最大256GB対応 |
カメラ | メイン13M / サブ16M |
ネットワーク | HSDPA : 850 / 900 / 2100 LTE : 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 20(800), 28(700), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) |
バッテリー | 3,075mAh |
サイズ | 縦154.5mm × 横76mm × 厚み7.4mm |
重さ | 160 |
価格 | 約27,000円 |
そのほかに、「充電5分通話2時間」急速充電でR9シリーズなどを売り出しています。
フラッシュマーケティングで端末を売りまくったシャオミとは対象的なアプローチで、Oppoは代理店に特別条件を提供し、スマートフォンの普及率がまだ低い地方都市でリアル店舗を続々とオープンさせた。その結果、現在では中国全土で20万店舗という巨大ネットワークを構築するに至っている。
現在は中国だけでなく東南アジア・ヨーロッパ・アメリカへも端末を出荷。日本での知名度はそこまで高くありませんが、販売戦略次第では今後進出してくるSIMフリー市場に参入してくる可能性もあります。
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