「Qi」に対応した電子機器を、「Qi」に対応した「充電パッド」上に置いておくだけで、自動的に充電が開始されます。ケーブルフリーで特定の装置に載せるだけでスマートフォンなどの家電製品をチャージできる「ワイヤレス充電」。日本国内では2011年からワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応したAndroid端末が登場しはじめました。
豆知識
「Qi」は、目に見えないパワーの流れを表す中国の伝統的な概念「気(チー)」を英語表記したもので、まさに「見えないパワーを送る」かのごとく、ワイヤレスで電力を供給するための規格です。
「Qi」は、目に見えないパワーの流れを表す中国の伝統的な概念「気(チー)」を英語表記したもので、まさに「見えないパワーを送る」かのごとく、ワイヤレスで電力を供給するための規格です。
ワイヤレス充電「Qi」の充電効率はどのくらい?
充電方法 | 充電時間(50%) | 充電時間(100%) |
急速充電ACアダプタ05 | 25分 | 1時間17分 |
スマホ向けACアダプタ | 45分 | 2時間10分 |
モバイルバッテリー(2.1A表記) | 1時間4分 | 2時間13分 |
モバイルバッテリー(1A表記) | 1時間12分 | 2時間28分 |
ワイヤレス充電(Qi) | 3時間40分 | 6時間20分 |
PCからUSB充電 | 4時間15分 | 7時間30分 |
実測を行った結果、ワイヤレス充電は予想以上に時間がかかることがわかりました。
ワイヤレス充電の問題点
- Qiに対応するためには端末側にレシーバーが必要なため、そのぶん端末の厚みが増してしまうこと。
- ここ数年スマートフォンの電池容量は増加傾向にあり、また高機能化により電力消費量が増えている。
このような状況のため、ワイヤレス充電が便利な機能であることは確かですが、ワイヤレス充電の大出力化と薄型化が進まないかぎり、現状を変えることは難しいかもしれません。
今後のワイヤレス充電について
最近の話題としては、Appleが、ワイヤレス充電方式「Qi(チー)」を推進する業界団体、Wireless Power Consortium(WPC)に加盟したことが判明しました。また「iPhone8」に採用される可能性もあります。
まだまだ発展途中のワイヤレス充電ですが、今後の技術の発展によりケーブルフリーで特定エリア内にスマートフォンを持ち込むだけで充電が可能となる未来などを期待したいところです。
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