リモートディスクトップなどを使用する場合、外出先のパソコンの電源をONにしないと接続できません。その場合、「Wake On LAN 」と呼ばれる機能を使用することで簡単に電源をONにすることが可能となります。
ネットワーク経由で離れた場所に設置してあるパソコンの電源をオンにする機能のことです。 Wake on LANについては、パソコンのBIOS やWindowsの設定が必要となります。
Wake On LANの機能を使用するための3つの条件
- Wake On LANに対応したパソコン
起動する側のパソコンが、Wake On LANに対応していること。 - Wake On LANに対応したネットワークアダプタ
Magic Packetを受信する側のパソコンに装着します。 - Magic Packet 送信ソフト
Magic Packetを送信する側のパソコンにインストールされている必要があります。
- ポイント1 BIOSメニューで以下の項目などによって、WOLを有効にしているか?
・WOL、Wake On LAN、Remote Wakeup などを [Enable]
・PCI Boot Device, PCIE Device などを [Enable] - ポイント2 BIOSメニューで節電モードをOFFにできているか?
・Deep Sleep [Disabled]
WindowsのLANアダプタの設定ができているか?
・デバイスマネージャーにて、LANアダプタのデバイスを確認してください。(※電源管理→詳細設定)
・LANアダプタのMACアドレスを確認。(※コマンドプロンプトにて「ipconfig /all」にて確認できます。)
Wake On Lanの設定
Wake On Lanは、同一ネットワーク内のPCを起動する場合と、遠隔地からPCを起動する場合で設定が異なります。
- インストールしたWake On Lanを起動し、「+」ボタンをタップ。
- 「下方向にフリックしてデバイスを検索」は使用せず、右上にある「手動での追加」をタップ。
- 設定項目を入力。
・「ニックネーム」 起動するPCが分かる任意の名称。
・「MACアドレス」 コマンドプロンプトで確認した物理アドレス。
※半角英数で12桁の英数字を入力すればOK。
・「ホスト名/IPアドレス/ブルードキャストアドレス」 IPアドレスを入力
※同一ネットワークと遠隔地から操作で設定が異なります。
同一ネットワーク内のPCを起動する場合
固定IPアドレス(コマンドプロンプトのIPv4アドレス)を入力。
※Wake On Lanを操作するスマホやタブレットなどのデバイスは、起動するPCと同一ネットワークに所属している必要がある。
遠隔地からWake On LanでPCを起動する場合
PCのIPアドレスではなくルーターのWAN側アドレスを入力。
WAN側アドレスとは、グローバルIPアドレスのことを指します。この「IPアドレス」ですが、大きく「グローバルIPアドレス」と「プライベート(ローカル)IPアドレス」があります。グローバルIPアドレスとは、インターネットに接続する際に利用されるIPアドレスで、(インターネットに接続している)機器(PC等)の一台一台に、一意に割り振られる番号になります。 グローバルIPアドレスは、世界中で重複することはありません。必ず一台に対して、一つのIPが割り振られています。
使用方法
右上にある「起動」をタップで、登録しているデバイスを一括で起動できます。
個別に起動する場合、各デバイスのニックネームをタップ。
※ニックネームの前にある丸数字をタップすると設定画面が開きます。
設定方法については、OSの種類やハードウェア面で変わってくるため設定のポイントのみ記述しています。多少の知識が必要になりますが、とても便利な機能なのでぜひ活用してみてください。
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