スマートフォンなどの通信機器の開発をしている中国のZTEは、バロセロナで開催中のMWC 2017(モバイル・ワールド・コングレス 2017)にて、世界初となる「5G(第5世代移動通信システム)」対応スマートフォンのデモを展示しました。
この5Gは、現在広く利用されている「4G」の初期規格に比べて最大10倍もの高速通信が可能。Phys.orgによると、イベント会場では360度のVR映像や、Hi-Fi音源/映像のダウンロードのデモを行ない、その通信速度の速さを披露しました。ZTEのデモ機には最新プロセッサのSnapdragon 835を搭載し、アンテナには「4×4 MIMO」と「256QAM」の変調方式を利用。最新の無線LANルーターのような強力な構成です。
なお、5Gによる通信システムの提供は日本を含めて世界的に2020年ごろに始まる予定です。特に日本では、2020年の東京オリンピックを控えているので、実用化を目指して各キャリアが実験を続けています。
無線通信の高速化が進む現在、有線LANの利用価値が低くなってることに非常に残念に思います。有線LANの強みとしては無線通信と違い干渉などの心配やセキュリティーなどの面で有利と言われてますが、有線特有の誘導による通信障害などまだまだ、課題はあると思いますが、今後の機器同士の通信方式に注目して行きたい所です。
なぜ5G通信が期待されているのか?
2020年に商用化が見込まれており、超高速かつ大容量の通信を実現する「5G」。大量のアンテナとビームフォーミングなどの技術により、ひとりひとりに専用の電波を割り当てることで、例えば、通信速度が遅くなりがちだった駅や繁華街などの人が多く集まる場所でも快適なモバイル通信を実現する為です。
2020年は、無線通信の革命の年度になりそうですね。実際、デモ機などでは実現している技術ですが、現在の基地局をどの程度対応させることが出来るかが今後の鍵となりそうです。
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